Sunday, January 29, 2006

珈琲 5

火は弱くしたくない、時間は長くしたい、この壁が破れない。焙煎途中で火を3分間消してみた。火の通りが良くなった。でも、火を消さずに焼き上げたい。煙 突工事をしたら、排気が強くなって、同じ火力でも長い時間やけるかもしれない、思いきって煙突工事をしてみるか!シアトルには、45度の角度で煙突を出し ているお店もあるらしい、なぜ45度なのだろう?
Sunday, January 22, 2006

珈琲 4

針の穴に糸が通ったと思って進んでみたら、針の穴の大きさの長いトンネルで、抜ける事ができない。もう少し、もう少しと独り言のように、言い聞かせている のですが、なんだか元気がでない。味見をするたびにため息。日本中で俺だけがうまく焼けないような気分になってくる。一生美味しくならないんじゃないか と、暗くなる。90点くらいとれたかと思っていた味も時間が過ぎればやっぱり80点がいいところ、とても「人の心を動かすような味」にはなりません。パソ コンを開く気分もかなり重いキクチです。
Saturday, January 14, 2006

下北沢のお菓子。

下北沢南口を出てドトールの前を下って行くと茶沢通りにぶつかります。その角が何と言う店だったでしょうか、昔はにんじんだったかな、パンケーキのお店が あったような気がします。今はラーメン屋さんがあるとおもうのですが、どうでしょうか?話はその隣のお店の話です。帽子をかぶった老人は時々、お菓子を買 いにやってきます、いつも買って行くお菓子はアーモンドの粉を混ぜて焼いたスポンジの間にバニラクリームとチョコレートムースを2段に重ね一番上のスポン ジの上には、砂糖をまぶし真っ赤に焼いた鉄ゴテで、火がデルくらいに焼きこんで、ピカピカ鏡のように光ってるお菓子。一度に沢山は作れないのでなかなか残 る事もないのですが、ある日、食べる機会がやってきて、解りました。苦めのチョコレートとカラメリーゼされた、パリパリスポンジの感じがちょっと男っぽい 感じで、思い出してしまう味なのです。いつも2こ買って行くこのお菓子は、おばあちゃんに頼まれて来るのでしょうか、一人で食べるのでしょうか、そんな老 人を見ながら物語で遊ぶ若者がいました。こうして思い出す今も表面のピカピカが目に浮かびます。アルルカンのマスターは、今日もげんきかな!
Tuesday, January 10, 2006

なんだかウレシイ!

10年前に作ったストーブガードがあります、本当は那須店の入り口で冬のお客様を迎える時の事を想像して作ったものです。寒い寒いと言いながら入って来た 人が入り口で珈琲を注文して立ったままストーブに当たりながら飲む珈琲! んーいいなー と言う事で作ったものです。10年もたつと味も出て来ていい感じ になりました、今年は、黒磯店のギャラリーにストーブを置いたので、こいつにも出番がやってきました。長年倉庫に置きっぱなしでしたが、居場所を見つけた このストーブガードが、いい感じです。お店に来るとなんとなくギャラリーのストーブのところに足が向いてしまいます。夜になると酒もいいなーなんて考えな がらヤカンの湯気を見ています。ギャラリーでの注文もオーケーですので、その際はスタッフまで。

ストーブのそばに居るとなんだかウレシイ冬のSHOZOです。
Monday, January 09, 2006

始まり














1988年6月27日
SHOZOは黒磯のアパートの2階で静かに始まりました。
たった16席の店でしたが
記憶に残るような味と空間を作りたい
充実した時間を過したいと
心から願い店作りをしました
これがSHOZOのはじまりです。
Thursday, January 05, 2006

窓の外は雪















御 用邸があるせいか那須店の前を走る那須街道は、除雪状況かなり良い。かなり早い時間にこの道を走っても間違いなく1度は除雪された後となるだろう。那須 店の開店時間は午前10時那須塩原駅から那須温泉行きのバスは10時ちょうど11時15分12時55分の出発。上新屋バス停で降りると目の前がNASU SHOZO CAFE。冬の日の平日、那須店で飲む珈琲は、森の凛とした空気のおかげかとてもウマイ。雪でも降り出してくれたら、珈琲はなをウマイ。冬の平日 山の SHOZOは、いいぞ!
黒磯駅からのバスは、1時間に1本から2本の運行です。黒磯店は、黒磯駅から歩いて6、7分ですが、那須店は15キロくらい離れていますので御注意ください。
Sunday, January 01, 2006

珈琲3

新年早々ですが珈琲です。22年前札幌で書いたノートを開いています。『焙煎に必要な要素が完全に満たされた状態で焙煎されるなら、まずい味には ならな い、渋みが出たり、すっぱくなったり、濁るのは何かが足りないからおきるのだ』斉 藤さんがジム二ーに乗っていた時、運転しながら言った言葉です。今年こそ は、の願いを込めて昔のノートを眺めています。クリスマスを過ぎてジェットコーヒーの味も少し良くなりだし、暗闇の中で針の穴に通そうとしていた糸の先 がスッと通った感じです、糸が外れないように上手に引っ張らなくちゃと思います。美味しくなった!美味しくなった!と嬉しくてみんなにいい歩くたびに数 日後にはまずいコーヒーになつてしまうので、黙っていようといつも思うのに、少しうまく行くと話してしまうキクチでした。いい珈琲をつくりたい。

店と、 珈琲と、命をみがく一年です。