Saturday, March 18, 2006

旅する珈琲3

この旅で何も変われない時には、焙煎をあきらめることになるぞ!と自分にいい聞かせながら札幌に向かった。22年前珈琲は入れ方じゃないよ!焙煎だよと 言ってくれた小樽の珈琲工房オキノさんにもお会いした。理想のパン屋に行くこともできた。望来にも行けた。そして自分の理想とする珈琲焙煎師斉藤さんとも 沢山話すことができた。今日は出会った人に感謝しながら、シンプルに焼いた。豆はいつになく膨らみ色も鮮やかで気持ちよくはぜていた、焙煎機の中で笑いな がらダンスしているようだった。初めて焼けた。ウ レ シ イ。この豆なら斉藤さんも91点くらいくれるかもな。コーヒーの話
Thursday, March 16, 2006

望が来る村















石 狩の北にのびる海岸線にこの村はある。草原が続き、風が吹きつけ、厳しく美しい土地、望来。昔この土地に住んだ人々はどんな気持ちでこの名前をつけたの だろう。そんなことを思いながらいつもこの村を走り抜ける。ややストイックになってしまう風景ではあるのだがこの村を後にして思い出す時、自分の中に小 さなキラリが少し生まれる。淋しいのに嬉しいこの風景の土地の名前は、 モ ウ ラ イ 。久しぶりの冬の日本海、冬の望来。
Monday, March 13, 2006

こころ洗うパンの丘















高 校生の時に買った本にカモメのジョナサンという本があった。カモメは基本的に集団で行動する鳥のようだが、ジョナサンは集団とは一線を置き、一人いや一 羽、より早く飛ぶことに挑戦したり、より高く飛ぶことに挑戦するカモメの物語だったように記憶している。題名が可愛すぎるきがして人にはあまり言わなかっ たがその頃の自分はかなり気に入っている本だった。店を開いてからの、ある大晦日の晩、オールナイトで店を開けたことがあり、その時店で映したビデオもこ の映画だった。
この写真は今日行った海の見える丘の上にあるパン屋の帰り、丘の下のバス停で写した一枚。日本海の冷たい風に向かうカモメたちを見ながら昔読んだ本を 思いだした。3/13 小樽。
Sunday, March 05, 2006

小屋 小屋 小屋















今回はブリキ小屋。夏の間テラスで使うイス、テーブル、パラソルなどを入れるためのものすっかり農家モードの作りかた。那須塩原の高野建設の高野君 (0287−63−3186)とああでもない、こうでもないと、相談しながら作るのでした。黒磯店にももう一つお願いしてあります。頼むよ高野君!
Wednesday, March 01, 2006

3月1日 雨















す ごく冷たい雨が降っています。時々みぞれまじりになります。誰もいないNASU SHOZO CAFEにいます。ストーブの周りで静かに過ごしていたら那須店がオープンしてまもなくの頃を思い出した。思わず今、一人でにやにやしています。始めての 冬だった。誰も来ないだろうとと思い、2月を休みにした頃があり、その休みはペンキを塗ったり棚を作ったり本を読んだり、一人この店で過ごした。毛布 まで持ち込んでストーブをつけて、こっちのテーブルの上はペンキ、こっちの机は読書、向こうのテーブルは食事。気分に合わせ移動しながら過ごした。温泉は 近くにあるし、珈琲はたくさんあるし、一人自由に使えるカフェは、最高のアトリエ。その頃ソファーも置いてあったので夜はソファーに眠った。2週間くらい ここにいた。今日は那須店水道工事に伴い休みだが、こうしてストーブの周りで過ごしていると、この店の始まりがよみがえる。こうして一人カフェの空間にい るとき、あらためて、こんなカフェの空間が好きな自分に気づく。小さな彫刻も雨音を聴きながらこの時間を感じてくれているようだ。 PS この彫刻は岡山市で美容師をされている石田さんが制作したものです。